新着情報2018年

特別公開講座「マイスター講話」を開催

8月1日、東黒牧キャンパスにて特別公開講座「マイスター講話」を開催しました。
職藝特別公開講座 「マイスター講話」は、職藝学院の大工と庭師のためのカリキュラムの一部を公開するもので、今回は、宗景昭氏〔宗景造園代表(砺波市)〕をお招きしました。

◯テーマ:『名もなき一粒のたね』
◯講 師:宗景 昭氏(宗景造園 代表)

宗景氏は、昨年、一流の技術者に与えられる「現代の名工」(厚生労働省)を受賞。
宗景氏の活動は幅広く、造園業組合の発足に尽力され、同組合の若手育成のために青年部を全国に先駆けて立ち上げられました。また、後進の育成にも力を入れ、剪定の講習や技能検定の普及に取り組んでおられます。昨年の技能グランプリ静岡大会(造園部門)にて指導した富山県勢出場選手の金賞受賞に貢献されています。
講話では、宗景氏のこれまでの庭づくりの仕事を通して、人との出会い・つながり、真摯に仕事に取り組み、学ぶ(知識・技術を高めていく)ことを大切にし、将来は「棟梁」「親方」などと呼ばれる職人になってほしい、とお話をされました。
また、造園の職人として、日頃より、多くの庭を見ることで感性を磨き、元からある樹木や石などを活かした庭づくりを心掛けている。それには、高い技術が求められるが、「見慣れた自然物が住人の心を一番落ち着かせるから」などとお話されました。
日頃から手仕事を中心に学ぶ学生たちにとっては、職人としてのあり方を学ぶよい機会となりました。

マイスター講話『名もなき一粒のたね』(講師:宗景昭氏)