学院生活職藝の四季

平成24年度入学式 東日本大震災復興への貢献を誓う

12/04/18 UP


富山新聞4月11日(水)朝刊

4月10日、第17回入学式が東黒牧キャンパスで行われ、庭師や大工を目指す環境職藝科、建築職藝科、研究科の18才から64才までの新入生が新しい学生生活をスタートさせた。
 池嵜助成副学院長から、「慣れて身に付け、教えてもらって覚え、習って自ら高め、手と身体で技術を身につけてほしい」と式辞があり、稲葉實理事長は、「素晴らしい人生の第一歩が始まりますが、手仕事を身につけ、健康で充実した時を過ごしていただきたい」と挨拶された。
 そして、各科の新入生代表が「誓いのことば」を述べた。
 環境職藝科の大日方篤彦(長野市出身)さんは、「この豊かな自然にかこまれた素晴らしい環境の中で、庭づくりの技能と専門知識を学べることに大きな喜びを感じています」と抱負を述べた。
  建築職藝科の小林純平(仙台市出身)さんは、「大工として携わって造り上げる一軒一軒が、再びふるさと宮城の風景を形づくり、地域の人々を守っていくことになれば、この上なくやりがいのある誇れる仕事だと思います。東北の力となれる技術を身に付けて、是非復興に貢献したい」と誓った。
 式後、渡邉美保子教授による「共生菌からみた植物の不思議な暮らし」と題した記念講演が行われた。「庭づくりは土づくりが要で、土の中では自分だけで生きている生き物はいなく、植物の根と菌根菌のように互いに生かし合いながら共生して今を生きている」と、過去から未来につながる“今を生きる”ことの大切さについて話された。
 尚、職藝学院では東北出身の先生方がそれぞれ専門の立場で大震災復興を支援しています。
 上野幸夫教授(宮城県出身)、渡邉美保子教授(福島県出身)、野田坂伸也特別講師(岩手県出身)、佐藤博常勤講師(宮城県出身)、牧野直子研究助手(福島県出身)。

稲葉理事長の挨拶 渡邉教授の記念講演 環境職藝科 誓いのことば
建築職藝科 誓いのことば

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