実物実習建築職藝科実物実習

密田家土蔵 復元

富山市荒町から同市安養坊の民俗民芸村へ移築し修復する工事を進めていた江戸時代の売薬豪商、「密田家の土蔵」が完成し、去る11月16日に開館記念式が行われました。
土蔵は約200年前に創建され、富山市の旧市街地に残る江戸時代の商家建築として、ほとんど唯一のもので、解体中には富山大空襲時の焼夷弾が屋根に刺さっているのが発見されるなど数々の災害の痕跡も残っており、これを本学院の上野幸夫教授を中心に平成10年11月から解体、調査、復元に取り組み、本学院の生徒らが戸前部材の加工、組立等の作業に参加してきました。
昨年の2月より復元工事に着手し、約1年半の歳月をかけ、当時の面影を残す立派な姿となりました。

実習場所:富山市安養坊
構造形式:土蔵造、2階建て、切妻造、桟瓦葺
規模:延面積約170m2

環境職藝科による壁の小舞下地作り 土の団子を壁に投げつける
ように塗りこむ
建築職藝科による戸前の施工
完成写真

前のページへ戻る