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職藝未来塾:特別公開講座「マイスター講話」

12/9/21 UP

 8月1日、職藝学院東黒牧キャンパスにて特別公開講座「マイスター講話」を開催しました。
 「マイスター講話」は建築づくりや庭づくりに関わるプロ職人などからものづくりの素晴らしさ・厳しさなどを学ぶもので、今回は大工道具研究の第一人者である渡邉晶氏(建築技術史研究所所長)から、手仕事の大工道具の歴史と“木の建築づくり”の関わりについて学びました。

テーマ:『道具と建築の歴史から見える人の仕事・技術』
−木の建築をつくる技術と道具の歴史−
講 師:建築技術史研究所 所長 渡邉 晶 氏

 講義では、まず、木の建築をつくる技術、建築構法、建築部材接合法、建築用材などの説明が行われ、その後、木の建築をつくる技術、道具について歴史的変遷を踏まえて解説が行われました。

先史時代から中世前半(約15000年〜約800年前)まで:石器から鉄器へのクサビによる打ち割り製材の時代

中世後半から近世前半(約400年前)まで:鋸(ノコギリ)導入による挽き割り製材への変革の時代

・二人使い製材鋸導入(約600年前)から一人使い製材鋸の出現(約400年前)

・建築部材加工精度の向上

近世後半以降:「いいものを安く早く」の流れへ

・専門職人の多様な分化、大工道具の多様化

・商人勢力による経済性効率向上〔いいものを安く早く〕への流れ(約200年前)

 など、時代とともに木の建築をつくる技術と道具が向上、発展してきたこと、そして現代にも繋がる職人の分化、経済性効率優先の流れ等について学びました。

特別公開講座「マイスター講話」
渡邉 晶 氏(建築技術史研究所所長)による解説

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