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光慶寺本堂修復・落成慶讃法要

08/12/8 UP

 昨年5月より建築職藝科学生の実物実習として行っていた光慶寺(富山市塩)の本堂修復が完了し、10月18・19日に落成慶讃法要、記念式典が営まれました。
 光慶寺は1800年頃に建立し、本堂は間口約15.6m、奥行約17.8m、棟高約10.5mの規模の木造建築。築200年が経過し、老朽化が進み各所に傷みが出ていたため、修復では腐食した軸部や床組、小屋組等を強化し、屋根を当初の反りに戻して葺替えを行っています。
 上野幸夫教授(建築職藝科)監修のもと、正面は、高欄付きの縁を設け、外壁や妻壁を白漆喰壁に、寺紋の「梅鉢紋」の格狭間を各所に配置。室内の軸部の塗装や建具(本学院建具大工コース実習)、金具も新調し、外観、室内空間ともに壮厳な雰囲気を漂わせています。

床組の修復。足固め貫や大引を入れて強化 屋根の修復
屋根の修復。腐朽等で下がっていた屋根隅部を解体修理し、隅木や軒を上げ小屋裏を補強 屋根の野地板張
建具研究工房(研究科)、建具大工コース学生による襖の建付け 室内に収めた襖
竣工後の正面全景。新たに縁を設け、建具を無垢板とし、壁を塗っている 竣工後の正側面全景。床下に獣止めの格子を設け、下屋屋根上を白壁にして、妻壁は白壁に梅鉢紋の格狭間とし、破風板に懸魚や飾り金具を取り付けている
落成慶讃法要の様子 上野教授による光慶寺本堂修復の解説

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