2. | 工事の経過 |
明治16年(1883)に建設以来、根本的な修理工事は行われておらず、
近年、特に軸部のゆるみや雨漏り及び白蟻による破損が目立ちはじめ、軒の隅には鉄支柱を
立て、背面はワイヤーで引っ張っていた。
当学院で住宅の新築や古民家の再生を行っている事は、同じ大地にあり知られていたことから、
当学院にお願いしてみてはとなった。
当学院でも社寺建築の修復は初めてであったが、その道の専門家である上野教授の監修・設計指導のもと、
堂宮大工の小畑棟梁を臨時講師に招き工事が進められた。咋年の4月末より着手し、約1年の歳月をかけ、
外壁や屋根を中心に外観を大きく変え、修理前とはまったく違う見違えるほどの立派な姿となった。
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