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勝福寺本堂修復工事落成

昨年の4月に着工した、勝福寺の修復工事の落成記念式典が去る6月24日に行われました。 約1年の歳月をかけた工事の概要は以下のとおりです。
1.施行者富山国際職藝学院理事長 稲葉 實
監修・設計監理教授 上野 幸夫
講師 高橋 寿助
助手 山下 美紗子
施工棟梁 尾畑 敬三 堂宮大工 「番匠」
大工 建築職藝科 実習助手・第4期生
2.工事の経過 明治16年(1883)に建設以来、根本的な修理工事は行われておらず、 近年、特に軸部のゆるみや雨漏り及び白蟻による破損が目立ちはじめ、軒の隅には鉄支柱を 立て、背面はワイヤーで引っ張っていた。 当学院で住宅の新築や古民家の再生を行っている事は、同じ大地にあり知られていたことから、 当学院にお願いしてみてはとなった。 当学院でも社寺建築の修復は初めてであったが、その道の専門家である上野教授の監修・設計指導のもと、 堂宮大工の小畑棟梁を臨時講師に招き工事が進められた。咋年の4月末より着手し、約1年の歳月をかけ、 外壁や屋根を中心に外観を大きく変え、修理前とはまったく違う見違えるほどの立派な姿となった。
3.規模と形式(規模)間口九間(16.93m)・奥行九間(17.73m)・棟高12.47m
(形式)木造平屋建て・屋根入母屋造り・桟瓦葺き・正面一間向拝付
修復前
修復後
本堂東面
本堂南面
本堂内部

 
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